今年度の繚乱の華Ⅸ作品展に特別出展をしていただいた安保育子さん、9月に春日井のゆんたくで開催された初個展 『かりそめ』に続き、第二弾『文房四宝の声を聴く』を常滑市の常滑屋にて開催されました。
安保さんは今回のテーマである『文房四宝』筆・硯・紙・墨の伝統文化を守り続けている今では数少ない職人さん達を訪ねる旅をされ、その体験を通して日本の伝統文化である文房四宝の素晴らしさや貴重さをご自身の墨絵作品と共に幅広く発信されています。
弊社コスモコンサルタントの「舞台芸術の技術者を守り育てる」という理念と、安保さんが展開されている墨絵の創作活動に、今回も分野の違いこそあれ強いシンクロニシティを感じました。
展覧会場では、来場者が展示してある貴重な墨と硯から自ら好きなものを選んで、実際に墨をすって墨絵を描く「墨絵ヒーリングワークショップ」が開催されていました。
体験者からは「墨の香りが匂い立って五感を刺激された」「墨をすることがこんなに心が落ちつくことを初めて知りました」と感動のコメントが寄せられていました。
そして幸いなことに、常滑屋を創設された澤田酒造の澤田社長から貴重なお話を伺うことも出来ました。
昔ながらの職人気質と人情の残る常滑で、その歴史のうえに築かれる新しい「ものつくり」たちにも開かれた場所として、常滑屋は役割を終えた土管工場をギャラリーショップとして伝統文化を細部にわたり残したまま改装、様々なアートを発信する場として平成7年にスタートされたそうです。
安保さんの作品は、かけがえのない全ての命に寄り添う優しさと強さが、貴重な日本の伝統文化(文房四宝)によって今の時代に即した形で表現されており、常滑屋の成り立ちと絶妙な一体感を醸し出していました。
【Emerge 羽化】安保育子2021年作
「ご縁があって常滑で個展を開催することになりました~」と言われていた安保育子さん、このご縁は必然だったのだと感じました。
これからもたくさんの貴重なご縁を紡いで、益々ご活躍されることを心より応援しております。
【中日新聞
2/11朝刊掲載】
【追記】
先日、安保さんが事務所へお越しいた際、弊社代表より竹筆をプレゼントさせていただきました。
すると、その竹筆で『無』という作品を創作され、私共に寄贈してくださいました‼
事務所の雰囲気に合うように表装して、設置いたしました✨
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