令和3年6月19日(土)、南陽地区会館の茶室にて、自主事業・テーブル茶道教室が開催され お手伝いにうかがってきました。
前回6月13日(日)には西区の山田地区会館でも開催されたこちらの自主事業、流派を超えて茶道をもっと気楽に多くの人に楽しんでいただきたいというコンセプトのもと、弊社代表の脇田も理事を務める茶美会主宰の長谷義隆さんを講師にお迎えして開催いたしました。
梅雨空の中「気軽にお茶会&お抹茶点てトライ」にお集まりいただいた皆さんは、心地よい緊張感に包まれ、南陽地区会館 自慢の素敵な庭園を眺めながら、長谷講師より茶道にまつわる様々な興味深いお話をご教授いただきました。
私達が茶席で一番とまどってしまう所作や立ち居振る舞いについても、茶美会の加藤おりはインストラクターより、グループに分かれて実践形式でわかりやすく丁寧にご指導いただきました。
みなさん加藤インストラクターの美しい所作や立ち居振る舞い点茶作法に、一気に雅の世界へ誘われてしまいました。
後に加藤インストラクターが、有名なフラメンコ舞踊家でもあることを紹介されると、茶道とのギャップに皆さん騒然となりとても驚かれていました。
加藤インストラクターのご指導のもと、参加者の皆さん全員に実際に抹茶を点てていただき、ご自身の点てた抹茶を召し上がっていただきました。
出来上がった抹茶の泡の細かさ、飲み干した後の抹茶の残り方などを通して、うまく点てるコツを長谷講師から伝授していただき、とても貴重な体験となりました。
今回のレクチャーの中でとても印象的だったのは、茶道は敷居の高いものと思われがちですが、本来は日常生活に潤いを与えるほんの少しの心遣いであるとのお話でした。
その実践として、今回の床の間には、長谷講師のご自宅で今朝 初めて咲いた「むくげ」の花が生けられ、花入れには長谷講師が旅先で見つけられた魚釣りで使う「びく」が初夏の涼しさを演出し、香合はこちらも旅先で見つけられた美しい紫色の「ヒオウギ貝」の中に金箔がほどこされ香木が入れられていました。
そして掛け軸は、長谷講師が学生時代にお世話になったお寺の住職が書かれた「知足」が掛けられ、心温まる設えとなっていました。
このように普段の生活の中で気持ちの余裕をもってアンテナを立てていますと、身近なもので素敵な空間が演出できることを教えていただきました。
個人的には茶会のお手伝いを初めてさせていただき、お道具の準備や扱い方、参加者の皆さんへの心配りに、ひと手間もふた手間もかけた温かいおもてなしの心が行き届いていることが分かりました。
私にとってやはり茶道は奥深いもの・・・・たくさんの気づきをいただけました。
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