未来へつなぐ唄声――2025 郷土民謡東海大会
- ONO
- 5月6日
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5月6日(祝)、ゴールデンウィーク最終日、雨模様の空の下にもかかわらず、金山の日本特殊陶業市民会館ビレッジホールには、郷土民謡を愛する多くの皆さまが足を運んでくださいました。
会場は朝から熱気に包まれ、年に一度の「郷土民謡東海大会」が盛大に開催されました。

恒例となった、各会派合同によるオープニングの「大合唱」では、力強く温かな歌声が響き渡り、観客の心を一つに。この瞬間から、会場全体が民謡の世界へと引き込まれていきました。

団体戦では、各会派がそれぞれの持ち味を存分に発揮し、心を合わせた見事な演奏を披露。どの舞台も、それぞれの会派に根ざした音と想いが込められ、観る人の胸に深く響きました。
続いて行われた年齢別のコンクールでは、緊張の中にも真剣な眼差しと情熱が光り、一つひとつの唄声が観客の心にまっすぐ届いき、拍手とともに、温かな応援の声が会場を包みました。


今回の大会では初の試みとして、「民謡保存会の継承」をテーマに、日本三大盆踊りが実演されました。
郡上節(岐阜県)
西三河阿波踊り(徳島県)
西馬音内盆踊り(秋田県)
――各地の保存会の皆さんによる本格的な演舞は圧巻で、舞台と観客が一体となって日本の夏の風情を先取りしたような、心躍るひとときとなりました。

ゲストには、若き実力派・中村滉己さん(優利民謡会)が登場。
若さ漲る唄声と津軽三味線の力強くも繊細な音色に、会場中が魅了され、ひとときの静寂すら尊く感じられる時間となりました。

終盤には、東海郷土民謡会の未来を担う青年部による記念花舞台「門出」が披露され、希望に満ちたステージが会場の心に明るい灯をともしました。

そして、いよいよグランドフィナーレ。各部門の優勝者の中から総合優勝を決める決戦が行われ、今年はシニアの部の難波邦子さんが見事チャンピオンに輝きました。心を打つ唄声に、大きな拍手と祝福が送られました。

郷土民謡東海区の会長を務める内藤千賀弘(コスモコンサルタント代表・脇田義久)は、受賞者一人ひとりに温かい言葉を添えながら、賞状とトロフィーを授与しました。
その言葉には、これまでの努力へのねぎらいと、これからの活躍への期待に満ちており、会場には笑顔と感動が広がっていました。
日本の唄と心を次代へつなぐ、そんなかけがえのない一日となりました。
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